SupplyWatch

低コスト国(LCC)供給先の再ソーシング - RFP(提案要求)-非粒子の電子薄板

顧客の現状

インドに拠点を置くジョイント ベンチャー企業である圧縮機メーカーA社は、9,500メートルトン(MT)の非粒子(NGO)冷延電子薄板の半加工製品を、インドや日本の鉄鋼メーカーに供給しています。スチールの価格高騰、供給リスクという課題を抱える同社は、全需要量のうちの5000MTを、今よりも更に安価で提供できる供給国に再ソーシングし、サプライヤのコストをまかなうとともに長期にわたって供給を確保することを求めて、アリバのソリューションを検討しました。

アリバのソリューションアプローチ:アリバは、物流コストの上昇や規制によるコスト削減メリットの損失に留意しながら最適な低コスト供給国を発掘するために、まずは総所有コスト(TCO)分析を実施しました。その結果、いくつかの制限がある中で、中国とロシアが指定グレードのスチールを調達する候補先として選定されました。

1.
現在、電子薄板を製造する製鉄所は中国に4ヶ所、その他2社が将来的に生産対応可能な施設として開発中である
2.
中国は電子薄板の純輸入国である
3.
年間消費量5,000MTという数字は、製鉄所が顧客仕様で製造するには不十分な量であり、それに相当するグレードのものを各サプライヤのカタログから選ぶことが必要である
4.
契約期間中に中国の輸出税が改訂された場合、製品在庫と価格に影響を及ぼす可能性がある

そこで、中国のサプライヤ4社のほかにも世界中からサプライヤを発掘する試みが行われ、28のRFIを入手することができました。RFPおよび顧客の要求する供給量についてサプライヤが検討した結果、21社のサプライヤが見積もりの提出を拒否または見積もりへの回答を得られませんでした。サプライヤ発掘の結果と関連する理由については、下図に示されています。

貨物所有権について柔軟に対応できるように、アリバは積荷地のFOB(本船渡し)と目的地のCFR(費用と運賃)を運搬条件としてつけるように提案しました。インドのプロジェクトチームは、顧客と協力して、中国の製鉄所4社のプロセス管理や品質管理、資材の仕様に関する情報を収集しました。

成果最終的には、4社のうち3社の製鉄所からRFPの見積書とサンプル品が送られてきました。サプライヤのRFPは、技術的な利点、価格の競争力、輸送能力において比較検討されました。

また、サプライヤ各社と連絡を取り合い、顧客の求めるスチールのグレードを最終的に決定し、サンプル品のテストが行われました。中国のサプライヤ各地には、アリバの金属カテゴリーマネジャーが顧客に同行して訪問しました。

アリバは、最後に残った3社と顧客との最終交渉をサポートし、その結果2社と取引契約を結ぶことが決まりました。現在、アリバは新規サプライヤとなった2社との固定価格による年間契約の企画と交渉をサポートしています。こうした年間契約によって得られたコスト削減効果は、下図に示されている通りです。