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金 属

第2四半期の考察

世界の金属市場におけるソーシングは、引き続き活発であるとアリバは見ています。この傾向が最も顕著なのは北米です。2006年4月~6月の間に完了した金属のソーシングプロジェクトは、前四半期に比べて若干増加し、前年同四半期とほぼ同じ数となっています。金属原料は、歴史的に割高であるにも関わらず、全ソーシングプロジェクトの平均コスト削減高は前四半期比で5%増加しています。第2四半期は、好調な成果を挙げ、削減高の全体平均は5期連続で増加しました。こうした近年の増加傾向の背景には、大多数のプロジェクトにおいてバイヤーが二次的な付加価値加工(機械加工や塗装、組立など)を含めたことがひとつに挙げられます。アリバは、ほぼ全ての金属ソーシングプロジェクトにおいて、最低でも1つの低コスト国地域からサプライヤを参加させるように、今後もグローバルに注力してゆきます。

過去数四半期の結果からも明らかですが、機械加工や締め具、鋳物に関する金属ソーシングプロジェクトは、全ての金属商品の中で最も高いコスト削減高を生み出しています。また、前四半期と同様に、かつて金属原料コストの高騰を懸念して競争市場を去ったバイヤーたちが再び同市場へ目を向け、金属原料プロジェクトに力点を置いていることがわかります。アリバと協業しているバイヤー企業によると、インデックスベースの契約もしくは、調整可能な契約形態を取ることで原材料に対するサプライヤの不安が緩和され、原材料費以外の部分の見積価格に積極的になっていることが明らかになっています。

金属製品のバイヤー企業にとって、非鉄金属の価格が今後も最大の焦点

アリバのグローバルソーシングチームと協業しているバイヤーによると、金属製品のソーシングの中でも非鉄金属の価格が引き続き最大の関心事となっています。図1に示されているように、銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、鉛は、いずれも年初から大幅に値上がりしています。スチール価格が前代未聞の高値となった2004年とは異なり、非鉄金属の価格高騰には、従来のような需要と供給の問題が関与しているわけではなく、その大きな要因は、金属取引の世界市場における大手金融機関の関与であると見られています。LME(ロンドン金属取引所)やCOMEX(ニューヨーク商業取引所)、上海金属取引所で公開取引される金属商品の価格が上昇するにつれて、大手金融機関がこうした金属の先物・オプション市場に資金を投入した結果、公表価格は跳ね上がりました。一部のアナリストによると、金属取引市場に流入した新たな資金の80%は、従来の金属バイヤー企業ではなく、こうした金融機関からの投資であると見積もられています。これは、非鉄金属価格が上昇傾向にある限り今後も続くものと思われます。金融機関が金属用品を売却し、従来の価格へ回帰すれば、取引市場に急速な下降を誘発する可能性があります。非鉄金属のバイヤー企業は、金属取引の価格動向に目を光らせ、価格の下落にすぐに反応できるように準備しておくことです。

図1:非鉄金属の価格 2005年6月1日以降のLME価格推移

中央・東ヨーロッパは、引き続き自動車産業の主要調達国中央・東ヨーロッパ(CEE)は、高度なスキルを持つ安価な労働力を使って金属原料を低価格で提供することによって、金属市場の戦略的価値を高め、大手自動車メーカーから、今後も相当な海外投資を直接受けることになります。北米や西ヨーロッパ、アジアのOEM企業は、同地域で大規模な新工場建設プロジェクトに着手しています。ここ数週間で様々なアナウンスメントがありました。ルノー社は、イギリスの工場を閉鎖し、スロバキアに新たな施設を建設することを発表しました。また、日産はロシアのプリモルスキー地方に、ゼネラルモーターズ社はロシアのピ-ターズバーグに新たな施設を建設することを発表しましたが、これらの施設はトヨタが最近発表した新しい生産拠点の近郊に位置しています。ここで注目すべきは、巨大な自動車メーカーがCEE 地域に拠点を移すということが、その下流工程を支える第一、二、三層に位置する企業の移行にも拍車をかけることになるということです。これは、今後何年にもわたって続くものと思われ、CEE地域が自動車産業の中核的産業拠点(COE)の地位を確立することが予想されます。

航空業界は低コスト国サプライヤの開発に注力アリバは近年、数多くのソーシングプロジェクトに携わってきました。これには、サプライヤの発掘、開発、低コスト国における航空製品のソーシングなどが含まれます。戦略を実行に移すためには、現在の供給ベースを拡大し、海外のサプライヤや航空部品メーカー、航空機メーカーなどを取り入れることが必須であることに気づいた多くの企業が、アリバの助けを必要としてきました。アリバは、要件の厳しい航空業界において、高品質な製品を供給する優れたサプライヤ候補を見極められるように、お客様のサプライヤ発掘、選定プロセスをサポートし、成功を収めてきました。アルミニウムやチタニウムやその他全ての金属原料の価格上昇を受けて、航空業界のバイヤー企業は、あらゆる地域から競争入札を促すことでコスト圧力を緩和しようと試みています。北米やアジア、西ヨーロッパ、東ヨーロッパ、南米のサプライヤが、航空プロジェクトへ積極的に参加しています。航空業界のバイヤー企業が供給ベースを拡大し、コストを低減することにフォーカスする中、こうした傾向が今後も引き続き見られると思われます。

図2:ソーシングによるコスト削減効果概算

  米国 ヨーロッパ  コメント
機械加工 13% 20% 8% 14%

これまでインド、アジアのサプライヤが供給を牽引してきた機械加工は、今後も高いコスト効果が期待できます。世界の供給市場が拡大、分散化し、新しいソーシング先が一般的に受け入れられるようになったことから、こうしたプロジェクトは、アリバで最も頻度の高いプロジェクトとなっています。北米を納入先とするプロジェクトでは、メキシコやCEEから参加するサプライヤ数は限られています。

締め具加工-販売 6% 22% 8% 19%

締め具加工販売のイベントは、支出が300万ドルを超える場合や、正確な部品情報やサービス要件定義が手に入るようなプログラムで成果を挙げてきました。アリバのソリューションを使えば、締め具の支出データや要件を整理し、ソーシングの総合アプリケーションを組み合わせて最適な成果を生み出すことができます。本カテゴリーのイベントに参加するLCCS国のサプライヤ数は限られています。

鋳物-非鉄 9% 16% 6% 8%

非鉄金属の鋳造プロジェクトは引き続き好調で、特にメキシコやアジアなどのLCCサプライヤの競争入札が増えていることで、コスト削減効果も高まっています。最も効果が高いのは、二次的加工を含むソーシングプロジェクトで、初めて競争入札する場合、またはLCCS地域へ移行する場合です。

重機製造 6% 14% 5% 16%

中央・東ヨーロッパは、今後も重機製造部品の低コスト供給地域として発展し続けます。CEEベースで、納入先がヨーロッパのプロジェクトは、成功するケースが多く見られます。本カテゴリーのコスト成果は、主に労働割合が高い部品生産を行うLCCS地域のサプライヤによって牽引されています。メキシコは、技術者の育成に力を入れた結果、優れた労働力が豊富であり、北米を納入先とするバイヤーの主要な供給元として急成長しています。

サービスセンター金属(販売) 1% 8% 0% 6%

スチールや非鉄金属の原材料価格が上昇、変動する中、固定インデックス価格を契約に適用し、めまぐるしく変わる原材料価格や適用追加料に対応することが求められます。原材料コストを切り離せば、サプライヤのプロセス コストとマージンに効果が見られます。アリバのソリューションを使えば、サービスセンター金属の契約に価格インデックスを取り入れて策定し、またアリバの経験豊富な供給ベースにアクセスすることができます。

鍛造 3% 7% 2% 5%

原材料コストの上昇が続いており、鍛造プロジェクトは思うように成果を挙げていません。鍛造の供給ベースは、世界中に点在している上に、コストが上昇した分をバイヤーに上乗せすることができないために多くのサプライヤが少ないマージンで苦しい財務状況に立たされています。原材料コストを切り離すか、または適切なインデックスを導入して変動させることができれば、鍛造サプライヤの積極的な入札が期待できます。

非鉄金属原料 2% 5% 3% 7%

ほぼ全ての金属原材料カテゴリーで、原材料価格は約20年間高値水準を維持しており、2006年も上昇することが予想されます。特に非鉄金属は、昨年の間に価格が大きく跳ね上がりました。ほぼ全ての非鉄金属において、今後も需要が供給を上回り、地域的にも世界的にも価格の不均衡をもたらすでしょう。現在、多くのバイヤー企業が、原材料の購入にあたって非常に短い契約期間、またはインデックスベースの契約交渉を余儀なくされています。