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2010年鉄・非鉄金属(ベースメタル)動向

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国際ニッケル研究会(INSG)のニッケル見通し

ニッケル価格推移今日の経済危機の中、国際的なニッケル市場の需給動向を受けて、国際ニッケル研究会(INSG)は、ニッケルの見通しを発表しました。
2009年の世界一次ニッケル使用量(消費量)は、2008年の1.29メガトンから1.21メガトンに減少する見通しです。2010年は、1.35メガトンに回復する見込みです。
2009年の世界一次精錬ニッケル生産量は、2008年の1.38メガトンから1.28メガトンに減産傾向です。2010年は、1.44メガトンに増加する見通しです。ただし、この2009年と2010年の数字には、操業停止などのリスク因子について調整されていません。

ステンレス鋼の生産は、中国、韓国、台湾で回復を見せ始め、中国では2009年第2四半期に増産に転じ、ヨーロッパや米国でも2009年の第3四半期には微増しています。一次ニッケルは、中国や周辺諸国の需要増加で、実際および見掛ともに消費が増加しました。

ヨーロッパや米国では、ステンレス鋼の減産とは相対的にニッケル含有スクラップの消費量が伸びたことから、2009年の需要は減少傾向になる見通しです。2010年のステンレス鋼およびニッケル消費量は、中国や世界のその他の地域では緩やかに増加し続けるでしょう。

ニッケル生産能力と生産量の動向


地域
(千トン)

2009

2010

2011

生産能力

生産量

生産能力

生産量

生産能力

生産量

アフリカ

61

33

61

40

86

65

南米

200

135

223

171

262

210

北米

190

111

189

173

189

178

アジア

436

450

416

389

411

384

東欧

374

282

374

296

374

305

西欧

230

199

233

210

233

215

オセアニア

258

167

281

210

331

260

合計

1,749

1,377

1,777

1,489

1,886

1,617

2010年ニッケル現況

オーストラリア
Fox Resources社は、2010年第3四半期に鉱山寿命5年の開発と試運転生産を開始する予定です。
Western Areas社は、2010年8月にForrestaniaニッケル鉱山のSpotted Quoll鉱床の地下予備調査を完了する予定です。
Independence Group社のLong鉱山のニッケル地金生産量は、2010年6月までに8,000~8,400トンになる見通しです。
Western Areas社は、2010年4月までにForrestaniaニッケル鉱山のCosmic Boyニッケル精錬所を完成させ、同時に生産を開始する予定です。
BHP Billiton社のRavensthorpeニッケル開発プロジェクトは、2010年6月に年産50,000トンのフル操業になる見通しです。
Western Areas社のForrestaniaニッケル鉱山の2010年生産量は、8,500トンになる見通しです。
Western Areas 社は、Forrestaniaニッケル鉱山のCosmic Boyニッケル精錬所を年産50,000トンにする拡張工事を、2010年3月に完了する予定です。

ブラジル
Mirabela Nickel社のSanta Ritaニッケル鉱山の生産量は、2010年6月までに年産25,000トンになる見通しです。
Mirabela Nickel社は、Santa Ritaニッケル鉱山の生産能力を2010年2月までに相当量アップさせる計画です。
Anglo American社は、年産能力36,000トンのBarro Altoニッケル鉄プロジェクトを、2010年第1四半期に生産開始する予定です。
Mirabela社のSanta Ritaニッケル鉱山の粗鉱量は、2010年第2四半期に中間目標の年産460万トンに達する見通しです。

カナダ
Xstata Nickel社のNickel Rim South鉱山は、2010年の初めにはニッケル地金年産18,000トンのフル操業になる予定です。
FNX Mining社のLevack鉱床の2010年生産量は、2,360トンになる見通しです。
FNX Mining社のPodolsky鉱山の2010年生産量は、771トンになる見通しです。
FNX Mining 社のMcCreedy鉱山の2010年生産量は、363トンになる見通しです。
First Nickel社のLoockerbyニッケル鉱山は、2010年半ばまでに生産開始予定です。
FNX Mining社のLevack鉱床上層部は、2010年半ばまでに生産開始予定です。

フィンランド
Talvivaara 社のSotkamo鉱山の2010年ニッケル生産量は、30,000トンになる見通しです。

グアテマラ
Hudbay社は、Fenixニッケル開発プロジェクトの計画を改訂し、2010年の初めにプロジェクトを再開する予定です。
Skye Resources社は、2010年第4四半期にFenixニッケルプラントの生産を開始する予定です。

日本
住友金属鉱山株式会社は、Coral Bayの増産に対応するために、新居浜ニッケル精錬所の生産能力を28%拡張して年産10,000トンにする予定です。
住友金属鉱山(株)は、2010年3月までに、海外資源開発を含めて1,400億円(11.7億ドル)の資本投資を計画しています。

マダガスカル
Sherritt International社は、2010年第4四半期にAmbatovyニッケル鉱山の試運転生産を開始する予定です。
Dynatec 社は、75%の権益を保有する年産60,000トンのAmbatovy プロジェクトの採掘を2010年に開始する予定です。
Dynatec 社は、2010年にAmbatovy ニッケル鉱山の生産を開始する予定です。
日本の住友金属鉱山(株)は、Ambatovyプロジェクトは年産60,000トンの生産能力があり、2010年に採鉱、生産を開始するには25億ドルの投資が必要になると算定しています。

ニューカレドニア
CVRD社は、32億ドル規模のGoroニッケル開発プロジェクトを、2010年の初めに生産開始する予定です。

パプアニューギニア
China Metallurgical社のRamuニッケル開発プロジェクトは遅延し、2010年6月に生産開始となる見通しです。

ペルー
Cia Vale do Rio Doce (CVRD)社のブラジルにおけるGoiasニッケル開発プロジェクトは、2010年に準備が完了する予定です。

フィリピン
住友金属鉱山(株)は、タガニートのニッケル精錬所の建設を、2010年3月に開始する予定です。

ロシア
Norilsk社のKolaニッケル鉱山のSeverny Gluboky(露天堀)粗鉱は、2010年までに600万トンに達する見込みです。
Norilsk社は、Kolaニッケル鉱山のSeverny Glubokyのニッケル地金生産を、2010年までに40,000~60,000トンに増産する計画です。
Norilsk Nickel社の2009年生産量は、Harjavalta 精錬所の修繕工事の影響で285,000トンに減少したものの、2010年には最低量の300,000トンに戻す計画です。

南アフリカ
Norilsk Nickel社のNkomatiニッケル鉱山は、2010年までにフル操業になる見通しです。

トルコ
European Nickel社は、2010年2月に年産20,000トンになるCaldagプロジェクトの生産開始を見込んでいます。

ザンビア
Zambia社のNunaliニッケル鉱山は、2010年初めに中国の銀行との間で資金調達交渉が行われる関係上、生産再開が遅れる見通しです。

在庫動向ニッケルLME在庫

LME指定倉庫のニッケル在庫は、現地日時で166,224トンの過去最高水準となりました。2010年の開始在庫は、2009年初の78,918トンに対して100%増の158,424トンでした。在庫が上昇し続けているにも関わらず、ニッケル価格は驚異的な強さで現在の価格水準に至っています。

 

 

 

エリオット波動分析 - ニッケルは好ましい波動カウント

ニッケル価格は、2009年10月に8,850ドルの底値から約6カ月間上昇基調となり、2009年2月に新しいサイクルに入りました。ニッケルの価格推移を見ると、8,850ドル水準でABC修正波動が見られ、ニッケルはひとつの大きな波動を終えたと考えられます。連月上昇の末、2009年8月に21,375ドルの最高値を付けたのは、新サイクルの第1波動の第5頂点と考えられます。第2波動は、2009年12月にABC修正波動があり、15,729ドルで底を打って終了しました。現在は、第3メジャー波の第3中間波の第2マイナー波動にあります。ニッケルの第2マイナー波動は、18,000~17,700ドル付近で下げ止まり、第3メジャー波の頂点となるであろう24,000ドルに向かって上昇する見通しです。
しかし仮にニッケル価格が17,000ドルを割り込めば、15,700ドルまで下落する可能性もあり、依然として厳しい状況が続くでしょう。

ニッケル先物3カ月

 

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ニュースおよび価格データ出典元:ロイター

 

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