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2010年鉄・非鉄金属(ベースメタル)動向

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亜鉛と鉛

生産能力と生産量の動向


精練鉛
(千トン)

2009

2010

2011

生産能力

生産量

生産能力

生産量

生産能力

生産量

アフリカ

192

152

192

152

192

152

南米

658

488

658

461

658

461

北米

1,921

1,530

1,925

1,550

1,925

1,550

アジア

5,012

4,362

4,656

4,045

4,656

4,025

東欧

587

343

587

345

587

345

西欧

1,873

1,418

1,872

1,460

1,872

1,460

オセアニア

301

290

301

290

301

290

合計

10,544

8,583

10,191

8,303

10,191

8,303

 

精練亜鉛
(千トン)

2009

2010

2011

生産能力

生産量

生産能力

生産量

生産能力

生産量

アフリカ

384

273

384

273

384

273

南米

914

837

1,054

964

1,074

984

北米

1,198

904

1,198

996

1,048

961

アジア

8,125

6,716

8,036

7,124

8,188

7,727

東欧

828

455

863

537

863

492

西欧

2,401

1,647

2,410

1,872

2,410

1,954

オセアニア

469

525

469

528

469

528

合計

14,319

11,357

14,414

12,298

14,436

12,923

国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)の2010年見通し

国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)の報告によると、2009年の世界の精錬鉛地金消費量は、3%増の891万トン、2010年にはさらに7.5%増加する見通しです。

鉛価格推移2009年のヨーロッパ需要は15.6%下落し、50年ぶりの最低水準となることが予想されていますが、2010年には8.8%回復する見通しです。2009年の米国需要は4.9%縮小し、2010年は2.9%増加する見込みです。中国需要は、車両の生産・販売が成長したことで、2009年の見掛需要は25%増加し、2010年にはさらに7.8%増える見通しです。
世界の鉛鉱生産は、中国での生産拡大がオーストラリアやカナダ、ペルーの減産と相殺されて、2009年は1.3%増の394万トンになる見込みです。2010年は5.8%増の417万トンになる見通しです。
2009年の世界の精錬鉛地金生産量は、3.4%増の899万トンになる見通しです。2010年の生産量は、ブラジルやインドで新たに工場が試運転を開始することや、中国、ドイツ、イタリア、日本、米国で生産拡大することで、7.4%増加する見込みです。2009年の世界の精錬鉛地金市場は、80,000トンの供給余剰になる恐れがあり、2010年には100,000トンを若干超える可能性があります。

2009年の世界の亜鉛消費量は、5.6%減の107.6万トンとなり、中国とインドだけが消費を拡大したものの、1975年以来の大幅な需要減速になると予測されています。2010年の消費量は、2009年比で11.92%増の120.4万トンになる見込みです。
亜鉛価格推移2009年の世界の亜鉛生産量は、110.8万トンに減少する見込みです。特にオーストラリア、中国、ペルー、ポルトガル、米国は、大幅な減産になると予測されています。2010年の鉱山生産量は、8.1%増の119.7万トンになる見通しです。
2009年の世界の精錬亜鉛生産量は、4.7%減少の111.4万トン、2010年は10.1%増の12.26になる見通しです。研究会の会員国から提供された最新予測によると、2009年の世界の精錬亜地金の供給量は、需要を380,000トン上回り、2010年には227,000トンの供給余剰になる見込みです。

在庫動向

LME指定倉庫の鉛在庫は、現地日時で155,775トンと約6年ぶりの最高水準となりました。2009年初めにわずか45150トンしかなかった鉛在庫は、2010年の開始在庫が226%増の147,175トンとなりました。在庫が上昇し続けているにも関わらず、鉛価格は驚異的な強さで現在の価格レベルまで上昇しています。また、2010年の亜鉛開始在庫も、2009年初めの254,525トンから92%増の289,100トンとなりました。現在の在庫レベルは496,200トン付近で停滞しています。

鉛・亜鉛在庫

鉛・亜鉛の2010年現況

オーストラリア
Meridian Minerals社は、2010年半ばまでにLennard Shelf鉛・亜鉛鉱山の生産開始を決定する方針です。
Ivernia 社は、Magellan鉛鉱山の操業を再開する予定です。
Kagara Zinc社は、Mount Garnet鉛鉱山から150,000トンの鉛精鉱を生産する予定です。
Kagara Zinc社のMount Garnet鉛鉱山の2010年亜鉛精鉱量は、200,000~300,000トンになる見通しです。
CBH Resources 社のEndeavor鉛・亜鉛鉱山の生産量は、2010年6月までに130万トンに達する見通しです。
Ironbark Gold 社は、2010年下旬までにCitronen亜鉛鉱山の予備調査を開始し、実際のプロジェクト規模を測定する予定です。

ベルギー
Nyrstar 社は、Balen亜鉛精錬所を拡張し、2010年3月までにル操業にする予定です。

カナダ
Redcorp Ventures社は、Tulsequah Chief鉛鉱山の開発を、2010年8月までに完了する予定です。
Canadian Zinc社は、Prairie Creek鉛鉱山の環境評価報告書を、2010年10月までに完結する予定です。
Western Keltic Mines社のKutcho亜鉛鉱山は、2010年に商業生産をフル操業する予定です。
Redcorp Ventures 社のTulsequah Chief 鉱山の2010年生産量は、43,559トンになる見通しです。
Xstrata社は、Kidd Creek亜鉛鉱山の開発を2010年までに完了する予定です。
HudBay Minerals 社は、Chisel Northを操業再開し、フル操業する予定です。
Xstrata 社は、Kiddの治金操業を2010年5月に閉鎖する予定です。

中国
Yunnan Copper Industry(Group)社は、2010年に亜鉛鉱石を100,000トン生産する予定です。

エリトリア
Nevsun Resources 社のBisha亜鉛鉱山は、2010年第1四半期に試運転を開始する予定です。

フィンランド
Talvivaara社のSotkamoプロジェクトは、2010年4月までに生産開始する予定です。

グリーンランド
Angus & Ross 社のBlack Angel鉛鉱山は、2010年末までに生産開始する予定です。

インド
Vedanta社は、年産100,000トンのRajpura Dariba鉛精錬工事を、2010年半ばに完了する予定です。
Vedanta社は、Rampura Agucha亜鉛鉱山の試運転を、2010年半ばまでに開始する予定です。

日本
三菱マテリアル株式会社の直島鉛精錬所の生産量は、2010年3月までに11,580トンになる見通しです。
Dowa 鉱業株式会社のKosaka鉛精錬所の生産量は、2010年3月までに月産1,067トンになる見通しです。
Dowa 鉱業(株)の 飯島亜鉛精錬所の生産量は、2010年3月までに月産11,731トンになる見通しです。
三菱マテリアル(株)の飯島亜鉛精錬所の生産量は、2010年3月までに月産4,344トンになる見通しです。
住友金属株式会社の播磨鉛精錬所の生産量は、2010年3月までに12,100トンになる見通しです。
住友金属(株)の播磨亜鉛精錬所の生産量は、2010年3月までに32,800トンになる見通しです。
住友金属(株)の鉛生産量は、2010年3月までに29,000トンになる見通しです。

メキシコ
Goldcorp 社のPenasquitoプロジェクトは、2010年第1四半期に商業生産を開始する予定です。
Goldcorp社の Penasquitoプロジェクトの硫化処理第2ライン(ライン2)は、2010年第3四半期に完了する予定です。
Goldcorp社のPenasquitoプロジェクトは、2010年第4四半期に年産130,000トンのスループットに達する見込みです。
Farallon Mining 社は、G-9プロジェクトの日産2,000トンのミル拡張工事を2010年7月に完了する予定です。
Dia Bras社は、2010年第4四半期にBolivar亜鉛鉱山に新たなミルを建設し、GuadalupeとFernandez 延長ゾーンのスループットを増強し、品位を改善することを計画しています。

ペルー
Votorantim社は、Cajamarquilla 亜鉛精錬所を160,000トンから320,000トンへ拡張する工事を2010年2月までに完了し、操業開始する予定です。
Antamina 社は、Antamina亜鉛鉱山の拡張工事を2010年上半期に開始する予定です。
Glencore International社は、Rosaura鉱山を2010年に閉山する予定です。
三井金属(株)のHuanzala鉱山は、2010年6月までに日産1,000トンになる見通しです。

フィリピン
TVI Pacific社のCanatuan亜鉛鉱山の亜鉛回路は、2010年4月下旬までにフル操業になる見通しです。

ロシア連邦
Zijin Mining Group 社は、Kyzyl-Tashtygskoyeプラントで採鉱を開始する予定です。
Chelyabinsk Zinc社は、2010年までに亜鉛と亜鉛合金の亜鉛精錬能力を年産200,000トンに拡張する予定です。

スウェーデン
Boliden 社は、Boliden Area鉛鉱山をフル操業で再開する予定です。
Boliden 社のBoliden Area鉛鉱山は、2010年にフル操業になる見通しです。

タスマニア
Bass Metals 社は、2010年下半期にFossey鉱山の開発プロジェクトと並行してHellyer亜鉛鉱山のミル再開を計画しています。
Bass Metals社は、Fossey鉱山の処理と並行してQue Riverの資源鉱石をHellyer選鉱所に送る見込みです。

米国
Teck 社は、Red Dog鉱山の閉鎖を止め、Aggaluk鉱床の開発に2011年に着手する予定です。
Nyrstar 社は、Gordonsville 亜鉛鉱山の精鉱を、2009年9月から月産1,000DMTの低操業率で開始し、市況に応じて徐々にフル操業に増産してゆく計画です。

イエメン
ZincOx社のJabali亜鉛プロジェクトは、2010年上半期に生産を開始する予定です。

エリオット波動分析 - 鉛は好ましい波動カウント

2008年12月、鉛価格は854ドルの底値から反発し、連月上昇が約1年間続く記録的な上昇基調となりました。価格推移を見ると、854ドル水準でABC修正波動が見られ、鉛はひとつの大きな波動を終了したと考えられます。連月上昇の末、1月第1週に2,700ドルの最高値を付けたのは、2008年12月から始まった新サイクルの第1波動の第5頂点と考えられます。第2波動は、ABC修正波動が続いた後に、1カ月のタイムフレームで1,800~1,600ドル水準で底値となり、2,650~3,000ドルに向かって反発しながら今年一杯は継続すると思われます。あるいは、1,975ドルを割り込まずに2,650~3,000ドル水準に向かって回復する可能性もあります。

鉛先物3カ月

エリオット波動分析 - 亜鉛は好ましい波動カウント

2008年11月、LME亜鉛価格は1,038ドルの底値から長い間反発領域で取引された後に、2009年2月に1,070ドルの底値を更新しました。亜鉛は、連月上昇が約1年間続き、1月第1週に2,736ドルの最高値を記録しました。価格推移を見ると、1,070ドル水準を底に修正波動が見られ、亜鉛はひとつの大きな波動を終了したと考えられます。連月上昇の末1月第1週に2,700ドルの最高値を付けたのは、2009年2月に始まった新サイクルの第1波動の第5頂点と考えられます。第2波動はしばらく続いて、1カ月以内に1,900~1,700ドル辺りで底を打つと予想されます。第2波動が底を打てば、2,750~3,000ドル水準に向かって回復し、今年一杯は継続すると思われます。あるいは、2,100ドルを割り込まずに2,650~3,000ドル水準に向かって回復する可能性もあります。

亜鉛先物3カ月

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ニュースおよび価格データ出典元:ロイター

 

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