2010年鉄・非鉄金属(ベースメタル)動向
国際銅研究会(ICSG)の銅見通し リスボンにある国際銅研究会(ICSG)統計委員会は、2009年~2010年の世界の銅需給動向についての展望を発表しました。
2009年の世界銅使用量は、米国、EU、日本の消費量が減少したことで1.6%減の1,773万トンになる見通しです。2010年の世界銅使用量は、0.3%減の1,768万トンになる予想です。
2009年の世界銅山生産量は、新たな鉱山開発と生産制約の減少で2.9%増の1,590 万トンになり、2010年には6.7%増の1,690万トンに増加する見通しです。2009年の世界精錬銅生産量は、0.8%減の1810万トンで、2010年には0.7%増の1820万トンになる予想です。ICSGの予測では、2009年の銅市場は370,000トンの供給余剰となり、2010年にはさらに540,000トン近くまで膨れ上がる予想です。
銅生産能力と生産量の動向
地域
(千トン) |
2009 |
2010 |
2011 |
生産能力 |
生産量 |
生産能力 |
生産量 |
生産能力 |
生産量 |
アフリカ |
1,275 |
868 |
1,484 |
1,234 |
1,635 |
1,424 |
南米 |
5,307 |
4,169 |
5,403 |
4,432 |
5,421 |
4,516 |
北米 |
2,806 |
1,617 |
2,813 |
1,647 |
2,667 |
1,638 |
アジア |
9,786 |
8,394 |
9,837 |
8,867 |
10,074 |
9,155 |
東欧 |
2,185 |
1,706 |
2,185 |
1,786 |
2,185 |
1,824 |
西欧 |
2,426 |
2,041 |
2,467 |
2,150 |
2,470 |
2,158 |
オセアニア |
778 |
511 |
780 |
531 |
775 |
553 |
合計 |
24,563 |
19,306 |
24,969 |
20,647 |
25,227 |
21,268 |
2010年 銅の現況 オーストラリア
Newcrest Mining 社のRidgeway Deeps 地下鉱床は、推定鉱量210,000トン、鉱山寿命12年以上で、そのうち8年間はフル操業、フルスピードで生産できる見込みです。
BHP Billiton社のOlympic Dam鉱山は、2009年10月6日にClark Shaft(立杭)の運搬設備故障により一時操業停止となりましたが、2010年第1四半期にフル操業を再開する予定です。
Newmont社の Boddington銅山は、2009年11月~2010年3月までの間に商業生産に達する見込みです。
ブラジル
Yamana Gold 社のChapada 銅山の2010年生産量は、70,370トンになる見通しです。同社は、2010年第1四半期に銅山生産量を年産2,400万トンに拡張する予定です。
CVRD 社は、2010年下半期にSalobo銅山の生産を開始する予定です。
ボツワナ
African Copper社は、2010年にMowana 銅山の生産量が18,000 トン、1ポンド当たり2.05ドルの操業コストになると算定しています。African Copper社は、Dukweの銅山開発プロジェクトで2010年 までに生産量を50~100%大幅に拡張する予定です。
カナダ
Sherwood社のMinto銅山の2010年の生産量は、25,520トンになる見通しです。
FNX Mining社のLevack鉱床の2010年生産量は、7,530トンになる見通しです。Levack鉱床の上層部は、2010年半ばまでに生産を開始する予定です。
Capstone Mining社のMinto銅山の2010年生産量は、23,815トンになる見通しです。
FNX Mining社のMcCreedy 鉱山の2010年生産量は、1,996トンになる見通しです。
FNX Mining社のPodolsky鉱山の2010年生産量は、12,292トンになる見通しです。
Western Keltic Mines社のKutcho銅山は、2010年にフル操業になる予定です。
Teck Resources社のHighland Valley プラントの2010年生産量は、85,000トンになる見通しです。
Northgate Minerals社のKemess South 銅山の2010年生産量は、21,590トンになる見通しです。
Redcorp Ventures 社のTulsequah Chief 鉱山の2010年生産量は、同年中旬までに6,881トンになる見通しです。
Northgate Minerals社のKemess South銅山は、2010年第4四半期に推定埋蔵量が1,800万トン追加になり、鉱山寿命が1年延長される見通しです。
Taseko Mines社は、Gibraltar精錬所の生産能力を拡大する予定です。これによってGibraltar銅山の生産能力は、2010年末までに年産81,650トンに増加する見通しです。
Taseko Mines社は、2010年8月までにGibraltar銅プラントのSAG ミルとモーターの試運転を開始する予定です。
Xstrata社は、Kidd Metallurgical精錬所を2010年5月に操業停止する予定です。
HudBay Minerals社は、戦略的見直しの結果、Flin Flon銅精錬所を2010年7月までに閉鎖する予定です。
Redcorp Ventures社は、Tulsequah Chief 銅山開発を2010年8月までに完了する見通しです。
Northgate Minerals 社は、2010年9月末までにKemess South銅山の可採鉱量1800万トン(銅地金換算26,000トン)の採掘を完了する予定です。
中国
Yunnan Copper Industry社(グループ)は、2010年の銅生産量300,000トンを目標に国内外の鉱業生産を拡張する予定です。
Daye Nonferrous Metals社の2010年銅生産量は、260,000トンになる見通しです。
Yunnan Copper社は、2010年までに銅生産量を600,000トンにする計画です。
Yunnan Copper Industry社(グループ)は、2010年までに生産量をほぼ倍増することを目標に、内モンゴルに年産100,000トンの銅精錬所を建設予定です。
Huludao Zinc 社は、Huludao の銅精錬所の生産能力を、2010年第4四半期までに年産80,000~150,000トンに拡張する予定です。
Jiangxi Copper社のGuixiプラントは、2010年末までに800,000トンの精錬銅の生産能力に達する見通しです。
チリ
Codelco社は、2010年にInca de Oro鉱床の生産を開始し、精錬銅の年産が80,000~100,000トンになる見通しです。
Codelco社のAndina事業所の銅生産量は、第1期拡張工事が終わる2010年には240,000トンに増加する見通しです。
Anglo American社は、Collahuasi銅山の第1期拡張工事を終え、2010年に生産開始する予定です。
Xstrata社のCollahuasi銅山の第1期拡張工事は2010年に完了し、銅精鉱および陰極銅の年産が650,000トンに達する見通しです。
Xstrata Copper プラントは、2010年にLomas Bayas銅鉱床のLomas IIピット開発を開始する予定です。
Antofagasta社は 、2010年も引き続きMichilla銅山の地下鉱床からSX-EW陰極銅を生産する予定です。
Codelco社のRadomiro Tomic Sulphides銅山は、2010年に年産200,000トンの生産を開始する予定です。
Aur Resources社は、Andacollo Hypogene 銅山開発プロジェクトの鉱山寿命は2010年から21年間で、年産71,000トンになると見込んでいます。
Antofagasta 社は、Esperanza銅山が1日平均97,000トンのスループットで2010年末までに生産開始し、その後10年間の平均年間生産量は銅精鉱700,000トン(銅地金換算195,000トン)になると見込んでいます。
Codelco 社は、Gaby銅山の生産能力を170,000トンに拡張する第2期拡張工事を、2009年10月~2010年3月までの間に完了する予定です。
コンゴ
First Quantum Minerals社のKolwezi銅山開発プロジェクトは、2010年に生産開始する予定です。
Anvil Mining 社は、Kinsevere銅山の第2期開発工事を、2010年第1四半期に開始する予定です。
Copper Resources社のKinsenda 銅山は、2010年7月~12月までの間にフル操業になる見通しです。
Katang社は、Luilu精錬所の生産能力を6ヶ月毎に年産70,000トンから20,000トンずつ増設する第3期拡張工事を2010年1月~3月に早めることとし、第1回目の増設工事はすでに完了しています。
インドネシア
Freeport-McMoRan社は、Grasberg銅山のDOZ(Deep Ore Zone)生産能力を、日産80,000トンに拡張する計画を、2010年に完了する予定です。
Freeport-McMoRan社のGrasberg銅山のBig Gossan 鉱山は、2010年末までに日産7,000トンのフル操業に増産する見通しです。
日本
Dowa鉱業株式会社の銅生産は、2009年10月1日~2010年3月31日までに月産9,312トンになる見通しです。
住友金属鉱山株式会社の銅生産は、2009年10月1日~2010年3月31日までに201,000トンになる見通しです。
日鉄鉱業株式会社の銅生産は、2009年10月1日~2010年3月31日までに21,699トンになる見通しです。
パンパシフィック・カッパー株式会社の銅生産は、2009年10月1日~2010年3月31日までに286,000トンになる見通しです。
三菱マテリアル株式会社の銅生産は、2009年10月1日~2010年3月31日までに156,102トンになる見通しです。
古河電工株式会社の銅生産は、2009年10月1日~2010年3月31日までに43,385トンになる見通しです。
メキシコ
Farallon Mining社は、G-9プロジェクトの日産2,000トンのミル拡張工事を、2010年7月までに完了する予定です。
Capstone Mining社のCozamin銅山の2010年銅生産量は、19,280トンになる見通しです。
ペルー
Monterrico Metals 社のPeruvian Rio Blanco 銅山開発プロジェクトは、2010年までに生産開始する予定です。
Zijin Mining Group社は、Rio Blanco銅山開発を2010年に開始する予定です。
Iberian Minerals 社のCondestable銅山の2010年生産量は、24,500 トンになる見通しです。
Minmetals社は、2010年にGaleno銅山開発を開始する予定です。
Peru Copper社は、Toromocho銅山開発プロジェクトが、2010年までに年産300,000トンの精錬銅の生産能力になると見込んでいます。
Antamina社のAntamina銅山の拡張工事は、2010年上半期に開始する予定です。
Peru Copper 社のToromocho 銅山は、2010年に生産開始し、操業年数21年以上、年産272,788トンになる予定です。
ロシア
Norilsk Nickel社は、銅鉱石の品位低下で銅含有量が減少したことで、ロシアでの2010年操業率が約5%縮小する見通しです。
Metalloinvest 社は、Udokanの湿式治金施設計画を、2010年に建設開始する予定です。
Russian Copper社のKyshtym 精銅所の2010年生産量は、220,000トンになる見通しです。
Russian Copper社のKarabashmed精錬所 の2010年粗銅生産量は、190,000トンになる見通しです。
Urals Mining Metals Company(UMMC) は、Urupskyの採鉱を2010年までに40%拡大する予定です。
Russian Copper社 のNovgorod 精銅所とKyshtym 精銅所を合わせた生産量は、2010年までに年産295,000トンになる見通しです。
スペイン
EMED Mining Public 社のRio Tinto銅山は、2010年末までに生産を開始する予定です。
Inmet 社のLas Cruces SX-EWプラントは、2010年5月に商業生産を開始する予定です。
Inmet社の Las Cruces SX-EWプラントは、2010年8月までに設計上の処理能力である年産72,000トンに達する見込みです。
スウェーデン
Boliden社のAitik鉱山は、新しい選鉱場の生産を開始し、粗鉱生産能力が倍の3,600万トンになる見通しです。
Boliden社のBoliden Area銅山は、2010年にフル操業を再開する予定です。
米国
Revett Minerals社のTroy 銅山は、2010年の各四半期の銅生産量が、それぞれ約1,126トン、1,233トン、1,246トン、1,270トンになり、2010年の年間総生産量は約4875トンになる見通しです。
Quadra Mining社のRobinson (Ely)銅山の2010年生産量は、1億4,000~1億5,000ポンド(63,500~68,040トン)になる見通しです。
ザンビア
NFC Africa Mining社のChambishi精銅所の粗鉱生産能力は、2010年に倍の年産300,000トンになる見通しです。
Equinox Minerals社のLumwana 銅山の2010年生産量は、149,000トンになる見通しです。
China Nonferrous社のBaluba銅山の2010年生産量は、20,000トンになる見通しです。
Konkola Copper Mines社のNchanga精銅所は、2010年までに500,000トンを生産する見通しです。
Konkola Copper Mines社は、Konkola Deep 銅山開発プロジェクトを2010年までに完了する予定です。
Konkola Copper Mines社のNkana精銅所開発プロジェクトは、2010年までにフル操業になる見通しです。
China Nonferrous Metal Mining Corp (CNMC) は、2010年1月にMulyashi 銅山開発を開始する予定です。
First Quantum Minerals社は、2010年1月、Lonshi鉱山からの原材料調達後にBwana Mkubwa鉱山の操業を再開したと発表しました。
エリオット波動分析 - 銅は好ましい波動カウント 経済危機の真っ只中の2008年11月、銅価格は2800ドルで底を打ってから反発し、約1年間の記録的な上昇基調となりました。価格推移を見ると、2,800ドル水準でABC修正波動が見られ、銅はひとつの大きな波動を終えたと考えられます。連月上昇の末、1月第1週に7,800ドルの最高値を付けたのは、2008年11月に始まった新サイクルの第1波動の第5頂点と考えられます。第2波動は、ABC修正波動が続いた後に、1~2カ月のタイムフレームで5,800~5,400ドル水準で底値となり、6,800ドルに向かって反発すると思われます。第2波動の底がつけば、記録的高値となる8900ドル水準に回復し、今年一杯は継続すると思われます。これが最も可能性の高いシナリオです。もし銅価格が6,000ドルを割り込まなければ、記録的な高値になるでしょう。

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ニュースおよび価格データ出典元:ロイター
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