導入事例

海外導入事例 -  英国航空(British Airways社)

会社概要

英国航空 (BA) 社は、94カ国、550ヶ所に就航するヨーロッパ最大の航空会社です。2003年だけでも4,400万人以上がBritish Airwaysを利用しました。英国航空は、英国を中心に世界中のネットワークに運行サービスを提供しています。従業員の85%以上は、ロンドン・ヒースロー空港またはロンドン・ガトウィック空港に勤務し、本社はヒースロー郊外のウォーターサイドにあります。

航空業界の課題に取り組む

旅行者数は長期的に見て堅実に成長していますが、航空業界は従来から需要が激しく変動するのが特徴です。しかし、過去の数年間は事件が重なり、業績の著しい低下や老舗航空会社が倒産するなど、特に厳しい年となりました。航空会社は、こうした中で利益を確保し、生き残るための方法を見つけることを余儀なくされました。英国航空Maizey氏は次のように述べています。「当時は業界全体の収益性が悪く、コストを削減する方法を見つけることが必須でした。そこで、2001年に「Future Size and Shape (将来的な規模と構築)」と呼ばれる取り組みを開始しました。この取り組みでは、2002年から2004年の間に6億5000万ポンドのコストを削減して10%の営業利益率を達成し、2003年から2005年の間にさらに4億5000万ポンドのコストを削減し、2004年から2006年の間には従業員コストを3億ポンド削減するという目標が掲げられました。」

コスト削減のゴール

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2002年から2004年の間に6億5000ポンドのコスト削減を達成し、10%の営業利益率アップを実現

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2003年から2005年の間にさらに4億5000ポンドのコスト削減を達成

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2004年から2006年の間に3億ポンドの従業員コストの削減を達成

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40億ポンド以上の年間支出

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350,000件以上の年間オーダー

 

購買の欠点への取り組み

このコスト削減目標に挑む上で、購買業務の見直しが必要でした。1990年代の終わり頃の実績では、年間支出額は40億ポンド以上、年間35万件のオーダーと50万件を超える請求書を処理していました。また、サプライヤの上位150社が全支出の80%を占めていました。この理想からかけ離れた現状を認識したマネジメントは、1999年に購買おけるコスト削減機会を発見するための改革プログラムを実施し、支出統制を強化するとともに、情報に基づいた購買の推進に取り組みました。

このプログラムの一貫として、購買部門長を任命する共に、契約管理と購買部門を統合して、外部から戦略・パフォーマンス統括部長として専門担当者を採用して、社内に新しいアプローチを導入しました。また、アクセンチュアの経営コンサルタントに改革プログラムの開発支援を依頼しました。2001年に「Future Size and Shape (将来的な規模と構築)」のプログラムが打ち出し、購買部門をその中に取り入れてからは、購買の果たすべき役割は社内で一層重要度が高まり、継続的な収益改善効果を会社もたらすことが求められました。英国航空は、その経営理念として、システムをビジネス変革のドライバーではなく、ビジネス変革を実現するそのものとして常に捉えてきました。しかし、これまで、直接材(エンジニアリング、ケータリング、燃料の購買や利用料金等)にはシステムを使って取り組んできましたが、10億ポンドにも及ぶ間接材の購買(渡航活動に直接関係しない全ての支出カテゴリ)にシステムを導入して利用することを考えたこともありませんでした。この手付かずのコスト削減可能な分野を開拓するに当たり、購買部門は、スペンドマネジメントのソリューション プロバイダーであるアリバの導入を決定し、間接材の購買管理強化を委ねました。2001年初頭、Ariba® Buyer™ が英国で本稼動しました。このソリューションを使用することにより、支出額が10億ポンドにも及ぶ購買の業務プロセスを改善できたことは、同社にとって大きな前進となりました。

購買プロセスの更なる改善を目指して

2003年4月、英国航空の執行委員会は、戦略的調達において「Future Size and Shape (将来的な規模と構築)」プログラムの下、2005年までに総額3億ポンドの運用コストを削減するという目標達成をサポートできるベンダーを探し始めました。Maizey氏は次のように説明しています。「マニュアルでの戦略的調達を含め、支出を統制及び管理するためのあらゆる方法を試行してきました。コスト削減とコンプライアンスを実現するためには、社内に電子調達を導入し、管理プロセスの一貫として、体系的に調達と購買活動を進めていくことが唯一の方法であることに気づきました。調達、購買プロセス全体をシームレスに管理できるソリューションを使うことで、英国航空が目指すコスト削減の目標を達成することができるのです。」

2003年7月、英国航空は、既に使っていたAriba Buyerに加え、Ariba® Enterprise Sourcing™Ariba® Contracts™Ariba® Category Management™Ariba® Analysis™など、アリバの提供する全てのソリューションを導入することを決定しました。

2004年2月、アリバのスペンドマネジメントモジュールは、一部のサプライヤ企業間との取引で本稼動しました。今後12ヶ月間でさらに多くの取引先サプライヤに対してプログラムを拡大展開する予定です。

成果の集大成

英国航空におけるAriba Spend Management 導入は、期待以上の成果をもたらし、わずか5ヶ月という早期にROIを回収しました。2003年~2004年には、8,000万ポンド以上のコスト削減と、購買MPE当たり年間平均38万ポンドを削減できる見込みです。コスト削減の実例としては、米国便の機内食で12%のコスト削減、英国内の全ての印刷関係で11%の削減、米国内の物流で9%のコスト削減が達成できました。また、ヒースロー空港やガトウィック空港の地上燃料分野においても著しいコスト削減を得ることができました。また、サンフランシスコ、ロサンゼルス、バルセロナ、マドリッドでの乗務員の宿泊代、北京、チューリッヒ、ジェノバでの機内食、仮想専用通信網の設備、 バーゼル、チューリッヒ、ジェノバの地上輸送作業などのコストも大幅に削減することができました。

支出の見える化も大幅に改善されました。Maizey氏は次のように述べています。「2003年の第一四半期以来、Ariba Buyerを使用して処理されたオーダー数は4倍に増加しました。 現在、英国のサプライヤ数を14,000社から2,000社へ統廃合しようとしています。また、2003年には、英国サプライヤの登録数を64%削減することに成功しました。」

エンドユーザーが積極的に優先サプライヤを利用するようになったことで、単発的な購買も減少しました。その結果、多くの商品やサービスが低価格で購入できるようになり、またサプライヤに不適切な商品やサービスの発注が送られていないか、交渉された価格で取引されているかをチェックできるようになりました。

マニュアルによるミスの数も大幅に減少し、今では80%以上の購買が電子的に処理されています。平均トランザクションコストは40%削減され、その分、従業員は付加価値の高い活動に注力できるようになったことで、従業員の生産性も48%向上したと見込まれています。また、エンジニアリング部門の在庫についても、2億ポンド以上の在庫レベルを削減することができました。

さらに重要な成果として、購買の仕事に対する社員の認識が変わったことがあげられます。「今や購買活動は、単なるオーダーを処理するのではなく、戦略的調達によって最高品質の商品やサービスを最適価格で入手することへ意識が変化しつつあります。と、Maizey氏はコメントしています。

数字で見るスペンドマネジメントの成果

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5ヶ月でROI回収

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2003年から2004年で8,000ポンドを超える削減。購買MPE当たりの年間平均削減高は38万ポンド

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Ariba Buyerで処理されるオーダー数は従来の4倍に増加

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取引先サプライヤを14,000社から2,000社に統廃合

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在庫コストを2億ポンド以上削減

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社員の生産性を48%向上し、処理にかかっていたコストを平均40%に削減

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現在、全ての購買の80%を電子処理

今後の目標

2004年3月、購買グループは、将来的にアリバ スペンド マネジメントのソリューションをグループ全体に展開するための優先事項を検討しました。現在、同社は2,800 社の優先サプライヤを抱え、そのうち700社とAriba Buyerを通して取引しています。しかしながら、5,000社を超えるサプライヤとの取引履歴が確認されており、優先サプライヤを利用することへのコンプライアンスを徹底することが重要課題として残されています。また、Ariba Buyerのカタログ数を増やし、さらに多くの商材やサプライヤを対象とすることを検討しています。 これは、カタログ化することで、オーダー処理が簡素化されるだけでなく、優先サプライヤを使うようにエンドユーザーを導く効果があるという意味においても非常に重要視されています。カタログの利用頻度が増えれば、購入申請の精度も高まり、結果的には承認プロセスが迅速化されるだけでなく、請求照合における不一致も軽減できます。アリバ スペンド マネジメント は、既に海外の支社や子会社においても展開中で、2004年末までには完了する予定です。また、Ariba Contracts Ariba Buyerの2つのシステムを統合することも視野に入れており、サプライヤに発注したオーダーが契約条件に合致しているかどうか確認することが可能になります。最終的には、英国航空社は、アリバの請求管理システムを導入して、18ヶ月以内に全てのサプライヤを電子請求システムに接続し、利用できるようにする予定です。「コスト削減目標を達成できたことと、業界が不振の時に購買が果たす役割の重要性を確立できたことは、アリバのソリューションのおかげでした。今後も、新しい購買プロセスから組織全体の利益を創出するために、アリバ スペンド マネジメントの利用を拡大してゆくつもりです」とMaizey氏は語っています。

英国航空について

英国航空は、世界最大の国際線航空会社であり、その渡航者数は同業企業の中でも最大規模です。また、最も歴史の古い航空会社のひとつとして、常に業界のリーダー企業として認められてきました。昨年は、4,400万人もの旅行者が同社の運行する499,000 便を利用しました。これは、1分間に80人がチェックインし、60秒毎に離陸しているという計算になります。また昨年、907,000トン以上もの貨物や郵便物を輸送しましたが(前年比1.1%増) 、これは35秒毎に1トン運ばれる計算になります。英国航空は、1999年2月にスタートしたワンワールド アライアンス プログラムの創設に関わった企業のひとつです。同社のウェブサイトは、www.britishairways.comです。メディア記事に関する情報は、www.britishairways.com/press にてご覧いただけます。Oneworldのウェブサイトは、 www.oneworldalliance.comです。